鍋島 New Moon 純米吟醸 しぼりたて 生原酒
言わずと知れたSAGAサガの人気銘柄、鍋島の新種じゃなくて新酒です。
鍋島でいうと、このお酒の前はひやおろしを買いましたが、鍋島にしては比較的落ち着いた味でしたので新酒に期待です。
だめだったとかでは無くて、自分の期待した系統の味でなかっただけで美味しかったですよ。
白を基調として文字が金という鍋島にしてはモダンで清潔感と高貴な感じがするラベルですね。
使用米は雄山錦です。
これは富山県生まれの酒米で、母が「ひだほまれ」父が「秋田33号」とのこと。
そしてその名前は立山連峰の主峰「雄山」に由来しているとのことです。
酒米の味の特徴は五百万石と比べると味が上品とのことですが、スッキリ系なのでしょうか。
少し不安です。
早速飲んでみます。
香りは、綿菓子のような甘い香りが漂います。
味は新酒だけに期待通りのフレッシュ感、そして発泡感。
口に含むとフレッシュかつ綿菓子のような純粋な甘みが口いっぱいに広がります。
最後は辛味と苦味で切れる。ダラダラと甘さを残さないですね。
甘旨で、余韻を少しだけ残して去っていく。
まさにあと引く旨さです。これは良いです。
寒菊 純米吟醸 雄町60 無濾過生原酒 番外品
寒菊 雄町60無濾過純吟生原酒 番外編
こちらは千葉県の寒菊銘醸さんのお酒です。
最近人気が右肩上がりで、酒屋さんも希望どおりの数が仕入れられないと言っていました。
この蔵のお酒は甘旨系で僕もかなり好きです。
今回のお酒は雄町を使用しています。
裏ラベルにも書いてありますが、「タンクの『セメ』に近い部分を氷温瓶貯蔵でひと夏を越え飲みごろを迎えた少量限定無濾過生原酒、果実感と複雑味が引き出され少し味の濃い秋の味覚とのペアリングでもオススメです。」とのこと。かなり期待が持てます。
香りは、絶対美味しいだろうと思わせる甘い香り。
口に含むとフレッシュさとジューシーさと雄町の旨味が口の中に全体に広がる。
後味は苦味で綺麗に切れていく。
熟成されたことで旨味もノリノリで鍋とかにも合いそうです。
美味い!お酒でした。
栄光富士 純米大吟醸 アルケミスト
山形県の冨士酒造さんのお酒です。
この蔵元さんのお酒は基本的に純米大吟醸の無濾過生原酒で、どれも旨みたっぷりフルーティー系で何を買っても好みの味です。
でも種類が多くて飲むのが追いつきません。
この蔵元さんのお酒、ラベルとネーミングがいつも斬新で面白いのですが、今回のお酒も「アルケミスト2020〜栄光の錬金術師〜」とネーミングセンス抜群です。
この複雑なラベルも誰が考えたんですかね。
フルーティーで爽やかな香り。
でも他のシリーズに比べれば控えめ。
フレッシュな味。ガス感。フルーティーだが甘さ控えめ。甘酸っぱい。苦味、辛味で切れが良い。
開栓してしばらく経つとフレッシュさはなくなるが味が落ち着き旨い。フィニッシュの酸も落ち着いて後味が円やかになります。
森嶋 山田錦 純米吟醸
友達の家で日本酒会
金曜の夜に友達の家で少人数の日本酒飲み会をしました。
きっかけは友達が「花陽浴」を買ったけど、飲むタイミングがなかなか無く、家の冷蔵庫で半年以上熟成している。
と言ったため、それなら飲みに行ってあげようとすぐにスケジューリングしました。
こういう時の仕事は早いです。
で、当日飲んだ日本酒たち。
左から
「龍神」「貴娘」←僕の持ち込んだ日本酒(なんとなく群馬縛り)。
「花陽浴」「鍋島」「ちえびじん」←「花陽浴」だけ出してくれると思いきや、気前の良い友人が喜んで?冷蔵庫から追加で2本出してくれました。
「尾瀬の雪どけ」はどれも基本フルーティー系の味で好きな銘柄ですが、今回買った「龍神」も味の系統は一緒で非常に好みでした。
「貴娘」は初めて買いましたが、熟したリンゴの様な甘みと酸味もしっかりある甘酸っぱくて濃醇な味でした。
主役の「花陽浴」は相変わらずの旨さでした。
埼玉G酵母由来のあの独特の香りから始まり、口に含むと雄町の濃厚な旨味が口の中に「ぶわぁ~」と広がる。
だけど最後は苦みと辛みで綺麗に切れる。
早く普通に店頭で買えるようになって欲しいです。
だけど本日一番のお気に入りはこいつでした。
右の「鍋島」です。
同じ雄町使用の「花陽浴」よりも落ち着いた感じですが、雄町の旨味もしっかりと感じられつつ、上品な甘みがありました。
たぶん一回火入れで、冷蔵庫で熟成もされてますが、フレッシュ感もしっかり残ってました。
左の「ちえびじん」も久しぶりに飲みましたが、某酒屋では「大分の十四代」と謳っているだけあって旨いです。
70%精米ですが、綺麗さと旨味のバランスが良くてもっと磨いてるんじゃないかと思えるような味でした。コスパ良しの一本です。
久しぶりに持ち寄りで日本酒会しましたが、日本酒の味の好みが似ている友人と家のみすると楽しいですね。
良い華金になりました。
山間 R1BY仕込18号 純米吟醸 中採り直詰め無濾過原酒
山間 R1BY仕込18号 純米吟醸 中採り直詰め無濾過原酒
「山間」は新潟県の新潟第一酒造で造られている銘柄です。
ここの蔵は「越しの白鳥」という銘柄を設立時から造っています。
「山間」は蔵が理想とする味を目指し、中採り直詰め、無濾過にこだわり平成19年秋から発売している銘柄です。
僕も「山間」は濃醇ジューシ系で好きな銘柄です。
ただ、今住んでる近くに取り扱っているお店がない。実家に帰ったときに買いました。
さて、
18号とあるのはタンクNoで18番目に仕込まれたという意味です。
一度、瓶火入れしているので「生」ではありません。火入れした後に低温で熟成されています。
お米は五百万石を使用しています。
精米歩合は55%です。
では、実際に飲んでみます。
栓が固くて開けるのにかなり苦労しました。
香り:青臭さ、青りんご、少しきゅうり感。
味わい:他の山間に比べスッキリしている。
(瓶火入れなのでフレッシュ感はありますね。)
最後は苦味です。
五百万石を使っているからか予想以上にスッキリした飲み口でした。
熟成させて旨味が乗った感じもあまり無いですね。
鳳凰美田 初しぼり 純米吟醸
つい先日までひやおろしを飲んでいましたが、もう初しぼりの季節なんですね。
酒屋さんの店頭に並んでいるのを見てつい買ってしまいました。
この鳳凰美田も、先日飲んだの仙禽と同じ栃木県のお酒です。
栃木県のお酒は「姿」「松の寿」「望」その他、旨味しっかり系で個人的に好みの銘柄が多いです。
さて、早速飲んでみます。
香りは、上品な吟醸香とともに、いちごの様な仄かな甘みを感じさせます。ライチのような清涼感のある甘さも。
味わいは、これまた上品な甘さを感じます。
新酒だともう少し青い若さ、荒さを感じることもあるのですが、これはそういったものは一切なく、スッキリ、だけど上品で柔らかい甘みですね。
使用米の五百万石の良いところがよく出ている印象です。
後味も酸味はそこまで感じなく、穏やかな甘みがすうっと切れていきます。
新酒っぽくはないですけど、レベルの高いお酒でした。
でも個人的にはもう少し個性がある方が好きかな。